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2009年 05月 14日
善知鳥の島
これは何?
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何だって?
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断崖にウミネコが舞う
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羽幌町天売・赤岩付近 5/4撮影
PENTAX K10D + DA12-24mmF4ED AL[IF]
(4枚目は画像クリックで900×600サイズになります)

一枚目、何だと思いますか?
昼間歩いたとき、この無数の穴を見つけて 「何だろう?」 (断崖にもあるのが見えるでしょ?)
「鳥の巣じゃないの?」とカミさん。
「そうか~、スゴイな」

が、この日の夜、もっとスゴイことを知る。
この穴はウトウ(善知鳥)の巣。
その数、なんと30万!
さらに、
日中(つまりすぐ脇を歩いていたとき)、
この穴全てに一羽ずつのウトウがいたのだ!

穴の奥で静かに卵を抱いていたんだね。

天売島で繁殖するウトウは60万羽。
世界中の生息数が100万羽と言われるうちの60万羽だ。
日中、オス・メスが交代で卵を抱き、一方は海上に漁に出る。
遠くは北は利尻島、南は積丹沖まで毎日出かけるらしい。
この時期(5月初旬)はまだ雛が孵っていないため、暗~くなってからバラバラと帰ってくるのだが、
雛のためにイカナゴをくわえてくる時期(5月中旬~)になると、30万羽が一斉に帰って来るらしい。
(来年は6月に行こう。。笑)




宿で美味しい夕食をいただきながら待っていると、ウトウ ウォッチング ツアーバスがお迎えにやってくる。
民宿吉田旅館がこのバスのスタート地点。
何軒かの宿で予約客をピックアップしつつ、話の上手い運転手さんのガイドを聞きながら赤岩へ向かう。
懐中電灯を借りて待っていると、次から次へと足元へ帰ってくる。み~んな自分の巣はちゃんとわかってる。
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巣穴を直しつつ(懐中電灯を照らす人間に砂をかけながら)、穴にもぐっていくウトウ君。
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羽幌町天売・赤岩付近 5/4撮影
PENTAX K10D + FA50mmF1.4 (ストロボ使用はOKです)

ちなみに名前の『ウトウ』はアイヌ語の『突起(ウトー)』に由来する。
真ん中の写真で、オレンジ色の嘴の基部に突起があるのが見えますよね。
この突起は繁殖期だけのもの。
また、顔の白い飾り羽は夏羽のものなので、季節が違うとまったく別の鳥に見えるらしい。
hiros by hiros_01 | 2009-05-14 21:35 | 羽幌・天売・焼尻
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